トライコア 副作用
パルモディアは優れた中性脂肪低下作用とHDL-Cho上昇作用を持っている期待の薬です。スタチン併用や肝機能異常のある患者さんに対してトライコアよりも使いやすい薬と言えるでしょう。一方で、シクロスポリン、リファンピシンとの併用は禁忌であり、用法は1日2回とトライコアよりも増えるので、薬剤師としてはコンプライアンスが低下しないようにしっかりと管理したいところ。安全性を十分に配慮しながら、薬の有効性を引き出せるように処方監査や服薬指導を行っていきましょう。
新薬パルモディアは優れた中性脂肪低下作用とHDL-Cho上昇作用を持っている期待の新薬です。スタチン併用や肝機能異常のある患者さんに対してトライコア(フェノフィブラート)よりも使いやすい薬と言えるでしょう。新薬ペマフィブラート(パルモディア)やフェノフィブラート(トライコア)は中性脂肪を減らしHDL-Choを増やすことで、スタチンだけでは改善できないリスクを減らせるというメリットがあります。また、2018年からは従来、併用が原則禁忌であったスタチン系薬とフィブラート系薬の併用が可能となりました。特にスタチン系のリバロ(ピタバスタチン)との併用で、中性脂肪を50%低下させることが分かっています。フィブラート系薬剤は、効果としてスタチンとの相性が良い薬です。しかし一方では、併用によって横紋筋融解症のリスクが急激に増加してしまうため、併用は慎重に行います。脂質異常症の治療薬は、LDLコレステロールや、トリグリセライドを低下させるだけでなく、それ自体が、血管壁の動脈硬化を改善し、脳梗塞や心筋梗塞の再発を予防する効果が期待できることが分かってきています。しかし、薬さえ飲めば安心というわけではなく、あくまで生活習慣を改善することが重要です。
併用薬に関してどちらの薬剤もスタチンとは原則併用禁忌です。
その他についてはトライコアに禁忌となる薬剤はなく、パルモディアはシクロスポリン、リファンピシンが禁忌とされています。シクロスポリンと一緒に服用するとパルモディアのAUCが約14倍、リファンピシンでは約11倍になってしまい、副作用の危険性が高くなります。